効果的な勉強法

効果的な勉強の仕方を検索していたら

How to Learn Effectively in Medical School: Test Yourself, Learn Actively, and Repeat in Intervals(Yale Journal of Biology & Medicine)

という記事を見つけた。

 

この論文には効果的な勉強法の以下の3つのポイントが挙げられている。

①テスト効果(Testing effect)

②能動的な想起(Active recall)

③間隔をあけた繰り返し(Spaced repetitions)

 

①テスト効果

40単語を覚える際、勉強時間に4回繰り返し勉強したグループと1回だけ勉強して3回のテストをしたグループで比較したところ、2日後のテストで前者のグループの平均正答率15%に対して後者のグループは平均正答率20%だったという研究が紹介されている。

 

②能動的な想起

パーティで新しく知り合った人の名前を思い出すテストで、1つ目のグループは受動的に名前が教えられ、2つ目のグループは自分から訊くもの。最後のテストで1つ目のグループは平均5.8人の名前を答えられたのに対し、2つ目のグループは11.5人の名前をこたえることができた。

自分から調べることをretrieval practice(検索演習と訳されることが多い)と言います。

 

③間隔をあけた繰り返し

250人の学生を5つのグループに分け、免疫学と生殖生理学の30の概念を学習させる実験。試験は29日後だが、4つのグループをそれぞれ間隔を開けて3日間(例えば1日目、10日目、20日目というように)思い出させ、1つのグループのみ自由(統制群)とした。その結果どのように間隔を開けても同じ結果となり、また、間隔を開けて思い出したグループは統制群よりもはるかに良い成績だった。

 

この論文を身近に生かすとすれば、

①とりあえず模試を受ける。

②なんだろう?と調べる。

③ふと思ったときにまた調べる。繰り返しやる。

 

気になったことはメモしておいたりして調べるのがやはりいいんですね。

 

ビールや塩にも含まれるマイクロプラスチック

ミネソタ大学で発表されたマイクロプラスチック関連のニュースを読む。

最近、私はこのようなマイクロプラスチック関連のニュースを見かけて、魚を食べることを避けてしまっている。知識がなければ不安が先に立つ。知るためのメモとして翻訳しておく。

英語はミネソタ大学のホームページで読むことができる。私がこれを知ったのは、今日ツイッターで少し話題になっていたからである。

 

Plastic Particles Common in Tap Water, Beer, and Salt
CHARLIE PLAIN | MAY 2, 2018

1970年代から科学者たちはプラスチックのかけら(マイクロプラスチック)の存在を知っていた。それは海に混ざり、鳥や海の生き物に食べられるのだ。最近、その粒子が五大湖にもあることを新たな研究が明らかにした。五大湖は数千の地域が飲み水などとして使っているところである。

水や人々が消費する製品中のマイクロプラスチックの潜在的な脅威は、Mary Kosuth(マイクロプラスチック研究者で公衆衛生学部を2017年に卒業)を不安にさせる。

「プラスチックを容器やパッケージの素材にするということは、丈夫で比較的不活性なものにすることでもあります。」とKosuthは言う。「しかし、それらは化学物質によっても作られています。例えばBPAのような。それは食べ物に浸出し、プラスチック粒子が吸着し他の潜在的毒性のある物質を濃縮する可能性があり、私たちが摂取してしまうかもしれないのです。」

 

Kosuthは最近、どれだけのマイクロプラスチック粒子が私たちが頻繁に食べるものの中に見つかるのかを測定するための研究を行った。Kosuthは、世界中でとれた塩や水道水のサンプルと同じく五大湖の水から作られたビールにも存在するマイクロプラスチックの量を測定した。この研究は、准教授のElizabeth Wattenbergを共著者としてPLOS ONE誌に掲載された。

この研究は水道水サンプルの81%と、テストしたすべての塩とビールがマイクロプラスチックを含むことを明らかにした。

「私たちの研究はこの物体がどこにでもあることを基本的に確かめました」とKosuthは言う。「実際、この研究の間に私たちは設備をクリーンに保つために超微細フィルターに通した水を実験に使いましたが、それでもプラスチック繊維は少量見つかりました。これらの粒子は空気に浮いていて、私の服や空調システムから、どこからでもやってくるのです。私がすべてのものをクリーンに保つためにそれほど注意深くならねばならなかったという単純な事実は、私たちの周りにそれがどれほどあるかということを示しています。」
「私たちはマイクロプラスチックを避けるために何をすべきでしょうか?」

Kosuthは、一つの答えはすべての人がビニール袋のような使い捨てのプラスチックがどれだけ多く使われているかに意識的になることだと言います。

 

「私たちは人々と産業の間で行動を変化させる必要があります。そして使い捨てプラスチックの量を減らす政策を進める必要があるのです。」

Kosuthは彼女の研究を続けて、都市の水とビールのマイクロプラスチックの源を特定する研究計画を立てているところだ。

 

水道水やペットボトルの水にマイクロプラスチックが見つかるニュースは見たが、塩やビールにも見つかるとは本当にどこにでもある気がしてくる。

以下はKosuthの論文である。

 

Anthropogenic contamination of tap water, beer, and sea salt

平成29年度子どもの貧困対策実施状況を読む

昨日2018年7月31日、「平成29年度子供の貧困の状況と子供の貧困対策の実施状況」が内閣府ホームページに発表された。

これですhttp://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/taikou/pdf/h29_joukyo.pdf

 

私の注目した点をまず簡潔にまとめたい。

この報告書によれば

生活保護世帯の子どもの貧困率は下降傾向(25年度16.3%→29年度13.9%)

生活保護世帯の子どもの高校進学率は上昇傾向(25年度90.8%→29年度93.6%)

生活保護世帯の子どもの高校中退率は下降傾向(25年度5.3%→29年度4.1%)

④子どもがいる現役世帯のうち大人が一人の貧困率は下降傾向(25年度54.6%→29年度50.8%)

⑤スクールソーシャルワーカーの配置人数は急上昇(25年度1008人→29年度1780人)

スクールカウンセラーを配置する小学校の割合は上昇傾向(25年度37.6%→29年度58.6%

 

この報告書の読み方の大事なところは前年の報告書を参照することです。

前年のデータと比較すると

生活保護世帯の子どもの貧困率は変化なし(13.9%→13.9%)

残念ながら、他の数値もほとんど横ばいでした。

唯一、⑤のスクールソーシャルワーカーの配置人数は1399人→1780人と順調に増えていっているようです。

 

平成26年8月26日に「子供の貧困対策に関する大綱」が閣議決定された当時から、

①上記の貧困に関する指標の達成目標が明記されていないこと

②財源の保証がないこと

③学習支援・就労支援のような自立支援中心で経済的困窮に対する直接支援が不十分

といった問題点が指摘されていました(「子どもの貧困ハンドブック」より)

 

この報告書を読んでいてまず一つ浮かんだ疑問点は

①なぜ高校のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置率が比較されていないのか?

ということです。

重点施策として

「高校中退の防止や中退後のフォローを充実するとともに、大学・専修学校等へ安心して進学できるようにするため、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の専門家による教育相談体制の整備充実のほか、大学等奨学金事業の充実等による経済的負担の軽減を図る」

とあるのに専門家による相談体制は作らず、「退職教員や大学生といった多様な人材を入れる」という方法で解決しようとしています。高校に配置しているのかは統計上は不明なままです。

中退理由を分析して直接的に有効な支援をするべきだと思います。

 

あと、「世界青年の船」とか「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」とか貧困対策になっていないものも入っています。

 

そして問題となっていた経済的困窮への直接支援ですが、

生活支援として

①産前産後サポート事業

生活保護受給者の生活習慣病の重症化予防

公営住宅への優先入居

④住宅資金の貸し付け

⑤住宅を失う恐れのある者に対する住宅確保給付金

の以上です。

非常に少ない。

 

貧困対策はやはり進んでいない。

人生の意味について―フランクル『夜と霧』から

フランクル『夜と霧』霜山徳爾訳を読みました。

10年以上前、高校入学か大学入学時に母からもらったものです。

なんだか気になりつつも放置していましたが、ふと思い立って読むことにしました。

霜山訳には解説があり、各収容所でどのようなことが行われていたのかが詳しく書かれています。人はこのように残酷になれるのだなと怖くなります。

その中に人生の意味について書かれた部分があります。

 

1944年のクリスマスから1945年の新年の間に、収容所ではかつてないほど大量の死亡者が出ました。その理由は囚人の多数がクリスマスには家に帰れるだろうという素朴な希望に身を委ねたせいであり、その失望が人々を打ち負かしたことを示しています。

このように拠り所を失った人々の典型的な言葉は「私はもはや人生から期待すべき何ものも持っていないのだ。」というものです。

人はこれに対してどう答えるべきか?

フランクルは答えます。

ここ必要なのは生命の意味についての問いの観点の変更なのである。

すなわち人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。

・・・

人生はわれわれに毎日毎時問いを提出し、われわれはその問いに、詮索や口先ではなくて、正しい行為によって応答しなければならないのである。

人生というのは結局、人生の意味の問題に正しく答えること、人生が各人に課する使命を果たすこと、日々の務めを行うことに対する責任を担うことに他ならないのである。

フランクルナチスにより妻と二人の子を殺され、収容所で唯一心の拠り所にしていたものはもはや存在しないという体験をしました。

収容所におけるすべての人間は、われわれが悩んだことを償ってくれるいかなる幸福も地上にはないことを知っていたし、またお互いに言い合ったものだった。われわれは「幸福」を問題とはしないのである。われわれを支えてくれるもの、われわれの苦悩や犠牲や死に意味を与えることができるものは「幸福」ではなかった。

いわゆる幸福が支えになるよりも、この体験は使命的性格を持ち、心理学者としての刺激となる、とフランクルは書いています。

私がもし妻や子どもを失うとしたら、人生に対して何も期待できないという気持ちに間違いなくなるでしょう。その時に人生は私に何を期待しているか、考えてみることにしたいです。これはそのためのメモでもあります。

東日本大震災後にこの本を読む人が増えたと何かの記事で読みました。

生きて、このような本を書いた人がいたという事実に感動します。

 

can’t stop(RHCP)を読む

名曲Can't stopを読みました。

Can't stop, addicted to the shindig
Chop top, he says I'm gonna win big

Choose not a life of imitation
Distant cousin to the reservation

止められない パーティ中毒だ

chop top  奴が言う 大物になるだろうって  (choptopは「悪魔のいけにえ2」のキャラクター)

模造の人生なんて選ばない

重要じゃないものは保護区へ入れろ

Defunct, the pistol that you pay for
This punk, the feeling that you stay for
In time, I want to be your best friend
East side love is living on the west end

死んだもの 君が買う拳銃

このパンク 君の中の感情

いつか君の親友になりたい

東側の愛は西の果てで生きてる      (遠くの君の愛はRHCPに届いているということでは?)

Knocked out, but boy you better come to
Don't die, you know the truth is some do
Go write your message on the pavement
Burnin' so bright, I wonder what the wave meant

打ちのめされても 君は立ち上がるはず

死ぬな 真実はそんなものってわかってるだろう

路上に出て君のメッセージを書くんだ

眩しいくらいに燃え上がる この高まりの意味は何だろう

White heat is screaming in the jungle
Complete the motion if you stumble
Go ask the dust for any answers
Come back strong with 50 belly dancers

激情はジャングルで叫びをあげる

もしつまずいてもそれをやり遂げろ

答えを求めるなら墓場に訊け

強くなって50人のベリーダンサーと帰ってこい (007「オクトパシー」にそのようなシーンがある)

The world I love
The tears I drop
To be part of
The wave can't stop
Ever wonder if it's all for you

The world I love
The trains I hop
To be part of
The wave can't stop
Come and tell me when it's time to

愛する世界

流れる涙

その波の一部になること

止められない

もしすべてが君のためにあるのなら

愛する世界

飛び乗る電車

その波の一部になること

止められない

その時がきたら教えてくれ

Sweetheart is bleeding in the snowcone
So smart, she's leading me to ozone
Music, the great communicator
Use two sticks to make it in the nature

恋人はかき氷に血を流す    (snow coneはおそらくドラッグの意味)

覚醒して 彼女は僕をオゾン層まで導くんだ

音楽 それは素晴らしい通信機

本質の中でやりきるために2本の棒を使うんだ

I'll get you into penetration
The gender of a generation
The birth of every other nation
Worth your weight the gold of meditation

僕は君の中に入っていく

一世代の性の役割

その他すべての国々の誕生

君の重さは瞑想の金と同じくらい価値がある

This chapter's going to be a close one
Smoke rings, I know you're going to blow one
All on a spaceship persevering
Use my hands for everything but steering

この章には終わりが来るだろう

煙の輪 君がそれを吐くのはわかってる

宇宙船上の全ての生き物は我慢してる

僕の手は運転以外の何にでも使うんだ

Can't stop the spirits when they need you
Mop tops are happy when they feed you
J. Butterfly is in the treetop
Birds that blow the meaning into bebop

精霊たちが君を望むなら 彼らを止めることはできない

Moptopは君に与え 幸せになる  (moptopsはビートルズか)

J.Butterflyは木の上にいる     (環境活動家Julia Butterflyは木上の生活で有名)

バードたちは意味をbebopの中に吹き込む  (Birdsはチャーリー・パーカーたち)

The world I love
The tears I drop
To be part of
The wave can't stop
Ever wonder if it's all for you
The world I love
The trains I hop
To be part of
The wave can't stop
Come and tell me when it's time to

Wait a minute I'm passing out
Win or lose, just like you
Far more shocking
Than anything I ever knew
How about you?
Ten more reasons
Why I need somebody new just like you
Far more shocking than anything I ever knew
Right on cue

少し待って 僕は気絶しそう

勝ちか負けか ちょうど君みたいに

衝撃以上のもの

僕が今まで知っていた何よりも

さらに10もの理由がある

なぜ僕がちょうど君みたいな新しい誰かを必要なのか

衝撃以上のもの 

僕が知っていた何よりも

ぴったりのタイミングで         

Can't stop, addicted to the shindig
Chop Top, he says I'm gonna win big
Choose not a life of imitation
Distant cousin to the reservation
Defunct the pistol that you pay for
This punk, the feeling that you stay for
In time I want to be your best friend
East side lovers living on the west end
Knocked out but boy, you better come to
Don't die you know the truth as some do
Go write your message on the pavement
Burn so bright I wonder what the wave meant

Kick start the golden generator
Sweet talk but don't intimidate her
Can't stop the gods from engineering
Feel no need for any interfering
Your image in the dictionary
This life is more than ordinary
Can I get two, maybe even three of these?
Coming from space
To teach you of the Pleiades
Can't stop the spirits when they need you
This life is more than just a read through

黄金のジェネレータを蹴って始めろ

甘い会話で、彼女を怖がらせないように

神々が設計するのは止められない

邪魔する必要など感じない

辞書の中の君の想像

この人生は普通以上のもの

2つ、3つあるならもらえるかな?

宇宙から来て プレアデス星団について教えるよ

精霊が君を望むなら  止めることはできない

この人生はただ読み通す以上のものだよ