ビールや塩にも含まれるマイクロプラスチック

ミネソタ大学で発表されたマイクロプラスチック関連のニュースを読む。

最近、私はこのようなマイクロプラスチック関連のニュースを見かけて、魚を食べることを避けてしまっている。知識がなければ不安が先に立つ。知るためのメモとして翻訳しておく。

英語はミネソタ大学のホームページで読むことができる。私がこれを知ったのは、今日ツイッターで少し話題になっていたからである。

 

Plastic Particles Common in Tap Water, Beer, and Salt
CHARLIE PLAIN | MAY 2, 2018

1970年代から科学者たちはプラスチックのかけら(マイクロプラスチック)の存在を知っていた。それは海に混ざり、鳥や海の生き物に食べられるのだ。最近、その粒子が五大湖にもあることを新たな研究が明らかにした。五大湖は数千の地域が飲み水などとして使っているところである。

水や人々が消費する製品中のマイクロプラスチックの潜在的な脅威は、Mary Kosuth(マイクロプラスチック研究者で公衆衛生学部を2017年に卒業)を不安にさせる。

「プラスチックを容器やパッケージの素材にするということは、丈夫で比較的不活性なものにすることでもあります。」とKosuthは言う。「しかし、それらは化学物質によっても作られています。例えばBPAのような。それは食べ物に浸出し、プラスチック粒子が吸着し他の潜在的毒性のある物質を濃縮する可能性があり、私たちが摂取してしまうかもしれないのです。」

 

Kosuthは最近、どれだけのマイクロプラスチック粒子が私たちが頻繁に食べるものの中に見つかるのかを測定するための研究を行った。Kosuthは、世界中でとれた塩や水道水のサンプルと同じく五大湖の水から作られたビールにも存在するマイクロプラスチックの量を測定した。この研究は、准教授のElizabeth Wattenbergを共著者としてPLOS ONE誌に掲載された。

この研究は水道水サンプルの81%と、テストしたすべての塩とビールがマイクロプラスチックを含むことを明らかにした。

「私たちの研究はこの物体がどこにでもあることを基本的に確かめました」とKosuthは言う。「実際、この研究の間に私たちは設備をクリーンに保つために超微細フィルターに通した水を実験に使いましたが、それでもプラスチック繊維は少量見つかりました。これらの粒子は空気に浮いていて、私の服や空調システムから、どこからでもやってくるのです。私がすべてのものをクリーンに保つためにそれほど注意深くならねばならなかったという単純な事実は、私たちの周りにそれがどれほどあるかということを示しています。」
「私たちはマイクロプラスチックを避けるために何をすべきでしょうか?」

Kosuthは、一つの答えはすべての人がビニール袋のような使い捨てのプラスチックがどれだけ多く使われているかに意識的になることだと言います。

 

「私たちは人々と産業の間で行動を変化させる必要があります。そして使い捨てプラスチックの量を減らす政策を進める必要があるのです。」

Kosuthは彼女の研究を続けて、都市の水とビールのマイクロプラスチックの源を特定する研究計画を立てているところだ。

 

水道水やペットボトルの水にマイクロプラスチックが見つかるニュースは見たが、塩やビールにも見つかるとは本当にどこにでもある気がしてくる。

以下はKosuthの論文である。

 

Anthropogenic contamination of tap water, beer, and sea salt